今回のテーマ『炭水化物制限の落とし穴について』学んでいきます。
皆さんは、炭水化物の摂取を極端に制限することで、ただ痩せると思いますか?
極端な炭水化物制限はヒトの身体はどのような事が起こるのでしょうか。
今回は落とし穴について触れていきます!
キーワード「身体の仕組みを理解」
それでは、順に見ていきましょう!!
Contents
体脂肪の役割とブドウ糖の重要性
ヒトの体脂肪には膨大な量のエネルギーが蓄えられています。
心臓や肝臓、消化器などの臓器は脂肪を燃やして得られるエネルギーで動いているわけですが…
脳を動かすエネルギー源であるブドウ糖だけは、体脂肪から合成することができません。
要するに、炭水化物が不足すると脳にエネルギーが行き届かなくなることで、集中力の低下や鬱状態を招く恐れもあります。
糖新生とは
糖質が不足した状態で、脂質やたんぱく質(アミノ酸)などを材料として、主に肝臓においてブドウ糖を作り出すことを「糖新生」といいます。
炭水化物制限で起きる身体の症状
極端な炭水化物を抜いてしまうと、脳のエネルギー源であるブドウ糖を作るために、どこかのタイミングで糖新生が始まり、その結果として「ケトン体」が産生されます。
ケトン体が増えると何がいけないのか
血液中のケトン体が増えると、身体に害を及ぼす「ケトアシドーシス」という状態になります。
ケトアシドーシスとは…
血液が酸性に傾くことで、悪心・嘔吐,嗜眠,過呼吸などの症状が現れることもあります。
どちらにせよ、ケトン体を増やし過ぎることは身体には悪影響という事です。
炭水化物の適正量とは
炭水化物を摂取する場合には、ケトン体が増えすぎないための対策が必要となります。
1日の摂取量:70〜130g
ケトン体の他に気をつけること
ヒトの身体は、恒常性(ホメオスタシス)という身体の環境を一定に保とうとする力があります。
体温が常に平熱に戻ろうとすることもその一つですが、体重に関しても長年維持している体重に戻ろうとする作用があります。
例えば…
ずっと体重が70kgだった人が、少し運動して68kgまで落としたとしても、身体は70kgに戻ろうとしてしまうということです。
要するに、断食で体重を減らし、元に戻ると、また繰り返すという人もいますが、それは身体に余計な負担をかけているといえます。
心がけること
適度な運動をして、筋肉量を向上させつつ、バランスの良い食生活を心がけ、有酸素運動で内臓脂肪を燃やす。
それで体重が減ったら、今度は維持していくことが大切です。
おわり
極端に炭水化物を制限すれば、痩せるといった単純なものではありません。
身体の仕組みを理解する事で、適切かつ効率的にダイエットができることをこの機会に知っておいてください!
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